⑬別居まであと10日! 昼逃げするためにやったこと/不登校から教育移住までの記録

教育移住記録

長男の不登校から市民立小中一貫校を選択するまでの記録です。その途中で、シングルマザーになったり、自分でスクールを運営した期間もありました。教育移住、離婚、そして子どもたちの学校問題がひと段落するまでの4年の記録を書いていきます。

自分で学校をつくる!ということに行き着き、半年以上にわたる息子の不登校問題に一筋の光が見え始めたのも束の間。

元夫からのモラハラや経済DV、精神虐待から逃れるために別居を選択することになりました。

学校どころじゃない。安全に暮らせる場所にいかなければ。不登校問題は一時中断です。

この状態から1日でも早く抜け出せるように、家を出ると決めた日まであと10日。決めてみたものの、何をしたらいいのかわからない!

ここから一気に、各所への相談や手続きに走り回ることになりました。

相談と手続きに明け暮れる

まずなにをしたらいいのか、DVや虐待などの電話相談にかけてみることにしました。

そこで教えてもらった相談先が下記。

・まず警察
・市役所
・学校や幼稚園

ひとつひとつ考えると気が重くて倒れそう。でもやるしかない。走り回りました。

最終的に私が相談した先は

・警察(今住んでいる地域と避難する地域)
・児童相談所
・市役所の戸籍や住民票を扱う課
・市役所の学校関係の課
・長男の学校
・次男の幼稚園

これはあくまで私のケースなので、もっと他に必要なところがある場合もあるかもしれません。

大変だったことは、全ての相談場所で、毎回一から全部説明しなければいけなかったこと。そして、担当者さんの知識や経験によってかなり対応に差があり、無駄な時間を過ごすことも多かったこと。

不登校のことでいろいろあった学校には言い出しにくく、警察への相談や市役所への相談を先に進め、あと数日ということろで報告することにしました。

実際に学校に相談してみると、不登校の時とはうってかわって、ものすごく頼りになって、サポートしてくれて、失礼かもしれませんが正直驚きました。 もっと早く相談すればよかった^^; 学校という組織の中で、少なからずこういうことはおきていて、サポートの道筋があるのだということを、当事者になってみて初めて知りました。

そして、学校から「ここに相談に行ってみて」と教えてもらったサポートセンターがありました。

そこは、こういうケースに対してとても親身に、そして必要なサポートを提供してくれるワンストップ窓口のようなところでした。

最初からそこに相談していれば、市役所間での連携をとってくれたり、本人じゃなくてもいいことは間に入ってくれたりと手厚いサポートが受けられた。でも、当事者が調べても簡単には行き着くことができなかった。あんなに調べたり、いろんなところに相談に行ったのに。

支援はあるのに当事者に届いてこない現状は不登校の時にも感じましたが、どんな場面でも本当によくあるのだと、ここでも実感しました。

そのサポートセンターに辿り着いた時には、家を出るまでもうあと3日くらいになっていました。それでもその残りの数日をサポートしてもらえて本当に心強かった。

とにかく無事に避難先に移動すること。これが大きな目標。そのために、職場や友人関係などは、本当に必要最低限の人にしか伝えず、突然消える形になってしまったのは今でもちょっと心残りです。

学校の籍や住民票のこと

息子は不登校からの色々で、そもそも家で過ごしていたので、友達関係や学習面が突然ストップしてしまうような状況ではなかったことは、ある意味プラスでもありました。

ひとまず安全に避難すること。避難先でどの学校に所属するかなどは、とにかく無事に落ち着いてからで大丈夫、ということもわかりました。

結局我が家のケース(息子の不登校状態)では、避難先での所属先がなかなか決められず、学校籍をうつせたのは避難決行から半年ほど経ってのことだったと思います。

住民票に関しては、相手に行き先を知られたくない場合は、離婚の成立とともに移動の時期を考える必要があるので、むしろあせって動かしてはいけないことも、各所への相談の中で知りました。

なんだか知らなかったことを一つずつ知っていき、ものすごく、人生の経験値をつんでいる感覚だったことをよく覚えています。

持ち出す荷物の準備

手続きや相談を進めながら、家では夫がいない時間にひたすら荷物の準備です。

実は私はこの数ヶ月前から、家中の荷物の断捨離をしていました。というのも、夫とのことを相談していた友人が、「いつでも思い立った時に家を出れるように、荷物の整理だけはしておきな!」と言ってくれていたのです。

まさか家を出るなんて1ミリも考えていなかったけど、「確かにそうだな〜、家も片付くし」と断捨離を継続的にしていたので、家の各所に段ボールがある状態。

なので、いざ本当に別居をすることになった時にも、段ボールが増えたとか減ったとかはわからない状態で助かりました。(元夫はそういうことにとても無頓着で、家の模様替えなども気づかないくらいの人だった、という面も大きいかもですが。)

夫が仕事で不在の時間帯に荷物を少しずつ、避難先へと発送していきました。

⑭につづく。

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