今日も目が覚めた

自分のこと

私の朝は、自分の耳がいつも通りに聞こえているか?観察することからはじまる。

突発性難聴を患ったのは次男の出産後すぐのこと。なんか聞こえにくいんだよな〜と思って3日くらい。まさか聴力が落ちているなんて思ってもいなかったから、焦ることもなく過ごしていた。

耳鼻科に行ってみたら、突発性難聴になっているから大きな病院に行って、と紹介状。え?そんなに?と驚いたところから始まった。

脳のMRIには異常なし。ステロイド服用で症状が一度軽減。「ということは、どこかで炎症がおきているんでしょう、大丈夫」、と、MRI検査結果を伝えてくれた優しいおじいちゃん先生に言われてとてもホッとした。

もう10年近く前になるのではっきり覚えていないけど、回復に2ヶ月程度はかかった記憶。聴力が戻ってきたと思ったら耳鳴りが強くなったり、また聞こえが悪い日があったりしながら、だんだん元に戻ってくれた。

数年後に再発してからは、1年〜2年で再発を繰り返し、繰り返す期間がどんどん短くなっていった。

何よりも困ったのは、症状に「ふわふわめまい」を伴うようになったこと。平衡感覚が保てないことは、恐怖に直結した。聴力が落ちることよりも、とにかくめまいへの恐怖で、またなったらどうしよう?という不安に襲われるようになっていった。

だんだん症状が重く、繰り返す回数が増えていき、西洋医学以外にも、鍼灸、オーソモレキュラー(栄養医学)、サプリメント、栄養点滴通院、気になることはなでもやった。

それでも状態は悪くなる一方に、ついにはパニック発作みたいなものも出るようになってきた。

ついにはスッキリ回復しなくなり、症状がない期間の方が少なくなっていき、起き上がるのもやっと、までにもなってしまった。

今思えば、そうなって当然の生活とストレス値。体からのサインを何年もの間無視し続けて動き続けて、自律神経のバランスが完全に崩れてしまった。動けなくなるまでわからなかった。ごめんね体さん。

生活を変えて、自分の心の捉え方を変えて。一番ひどい状態は脱して今に至る。 

症状はたびたび現れて、軽い時も重い時もあるけど、不安に襲われることは減り、何日も寝込むまでいかずに回復していくようになってくれている。

気圧、疲れ、色んなことで、体はすぐに反応する。動きすぎてるよ、考えすぎてるよ、と気づくのが遅れてしまう私に、早めに合図をくれるように。

耳は私の体調のバロメーター。だから私の朝は、「今日の聞こえはどうかな?」というところから。目が覚めて、今日も起き上がって動けることに感謝をしながら1日がはじまる。

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