㉑<最終回>こうして我が家は教育移住しました/不登校から教育移住までの記録

教育移住記録

辿り着いて、振り返って

20回に渡り書いてきた、我が家の4年間の記録。

当時小学2年生だった息子が、体いっぱいで伝えてくれたから、我が家の今があります。

社会の当たり前の中で無意識に生きてきた私。今だってその中から抜け出せないことはたくさんあるけれど、ひとつひとつ、当たり前を疑いながら、考えながら、その都度選択していく大切さを学びました。

諦めずに爆発し続けてくれた長男に感謝の気持ちでいっぱいです。

移住してきて何よりも感じたことは、「自分がやらなくても次男が通えるスクールがそこにある」ことへの幸せ。

肩の力が大きく抜けて、なんともいえない安心感に包まれました。

つらぬき楽園をやった2年半は、本当にかけがえのない時間でしたが、自分にとってはずいぶんハードルの高い挑戦だったのだと改めて思っています。

こんな私の挑戦に、関わってくださったひとりひとりの方に、感謝しかありません。

市民立小中一貫校を選択する未来

市民立小中一貫校を選択するということは、子どもたちの教育への悩みからは解放されるということ。

中学高校、その先の子どもたちの進路。それは親の問題ではなくて子どもたち自身のこと。

どんな教育を選択しても本来そうなのだけど、なかなか切り離せないことも多いんじゃないかと思います。

市民立では、受験もないし高等部も決まっている。

なんなら瀬戸市では、瀬戸専修スクールもはじまるので、本当に受験や学歴社会といった当たり前がガラリと変わる教育システムができていく。

高等部のその先に、もしかしたら息子たちが、大学に行きたいと言い出すかもしれないし、就職したい、と思うのかもしれない。そのまま個人事業主として仕事をしていくのかもしれない。

高等部まで決まっているからといって、道が決まったわけではないけれど、その先がどんな選択であっても子どもたち自身が考えて決めること。

もちろん私は必要があれば相談に乗ったり、経験してきたことから話せることがあれば話したりはするけど、親としてどうこうしてほしいとか、言うことはないのだと思います。

もちろん、家庭でも外でも、親としての関わりはずっとあるけれど、子どもたちが選ぶ未来について基本的には後ろを見守るのみです。

小中学生時代の今、とにかく子どもたちは日々を楽しく、好きなことを追求しながら、市民立小中一貫校というゆるい共同体の中でただ生きることを積み重ねていくことが、そんな未来に繋がっていくのだということが、ツクルスクールの実践の中でわかります。

ひとり親の教育移住こそ瀬戸

ともすると、私がこれからやることは、私を幸せにすることなのだと思います。幸せに生きる大人の姿を子どもたちに見せること。

これまで子どもたちの教育環境のために尽くしてきた自分、離婚という大きな喪失体験、それまで暮らしてきた自分の大切な居場所を失ったこと。

いろんなことを精一杯頑張ってきて、自己犠牲もしてきたからこそ、今度は自分を大切にする番なのだと思っています。

シングルマザーの貧困や、子どもたちの教育について、ここまでの価値観チェンジができるのは、日本ではおそらくここだけ。

市民立小中一貫校は、どんな家庭にも知ってほしい教育の選択肢ではありますが、ひとり親にまつわる教育の問題を抱えている人にこそ届いてほしいと私は思っています。

教育にまつわるお金の不安から、本当はシングルとして踏み出したいけどできない、という人にも、親である自分が自分らしく生きるための具体的な方法の一つとして届いてほしいと思います。

市民立小中一貫校のことを知りたい、シングルマザーやひとり親の教育移住について知りたい方は、InstagramのDMまで気軽にご連絡ください。

この土地で、ひとり親の市民立移住者のつながりやコミュニティができて、ゆるくつながりながら子育てしていけたらいいなというのが今の私の密かな望みです。

たっぷり自分を労って、エネルギーが外に向いた時には動いてみたいと思っています。

20回に渡る記録、最後まで読んでくださりありがとうございました!

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