抱っこ紐中古購入時の注意点

抱っこ紐考察
抱っこ紐マニア
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抱っこ紐マニアで抱っこ紐の専門家のハグミノです!抱っこ紐の専門家に向けて、抱っこ紐の専門家目線で記事を書いています。

今日のテーマは「中古の抱っこ紐」です。

抱っこ紐の専門家として活動をしていると、あらゆるタイプの抱っこ紐に出会うので、もっといろいろ知っておきたい、使ってみたい、と思うことってよくありますよね。

抱っこ紐売り場で新製品を試して、販売員さんに妊婦さんと間違われて商品説明を受ける、そして自分も妊婦さんのふりをする、ってこと、経験ある方もいるんじゃないでしょうか?(え?私だけ?笑)

よく相談を受ける抱っこ紐や、流行しているものは、自分の手元においておきたい。けれど成型バックルタイプは3万円越えもよくあるもの。ひとつひとつ揃えるには大変すぎる!

そんな時には中古市場で研究用やサンプル用に抱っこ紐を購入することもよくあると思います。

私自身、何度となく中古を購入してきました。いい買い物ができた時もあれば、買って後悔!な経験もたくさんしてきたので、その経験談と中古サイトで購入する時の注意点などををまとめてみます。

そもそも中古抱っこ紐ってどうなのか?養育者にどう伝えますか?

高価な抱っこ紐。できるだけ安く購入したい、実際に中古で購入したり近所のママ友や自分の兄弟から譲り受けた抱っこ紐を使っている養育者の方も多いですよね。

中古サイトはもちろん、古着屋さんやリユースショップ、地域のバザーや物品交換会で抱っこ紐が並んでいることは珍しくありません。

私は、育児用であっても、「中古は買っちゃダメ」とは思っていません。各家庭、いろいろな事情や希望があるので、できるだけ寄り添っていきたいです。ただ、中古で購入するのであれば、新品を購入する時より一層、選ぶ時に見るポイントや気をつけるポイントが増える、ということは知っておいてほしいと思っています。そしてそれを丁寧に伝えるのが、親子の支援に関わる専門家や抱っこ紐の専門家の役目だとも思っています。

抱っこ紐の専門家として、自分は中古商品をどう考えるか、お客さまにどう伝えるのか。一度は自分のスタンスを確認しておくといいと思います。

中古の良さも落とし穴もある

成型バックルタイプの使用期限は実は2年など、想像以上に短いものも多いです。というのも、バックルが劣化したり、縫い合わせた部分のほつれなどが出てくることがあるから。

これ、実際に珍しいことではないんです。抱っこ紐講座をやっているその最中に、パキンっとバックルが割れてしまったお客様に出会ったこともあります。

同じようにバックルが壊れ、新しいものを購入したという人に何人も出会ってきました。

中古サイトから購入したら、想像以上に使用感で汚れていたり、苦手な柔軟剤が使われていたものだった、なんてこともよくあること。

もちろん、その逆に、いいものを満足に手に入れられて、中古で十分だったというケースもあります。

布の破れなどがない限り劣化しなにくい織布ベビーラップに関しては、使い込んである布だからこその使いやすさや、もう手に入らない限定品、限定色や限定の柄の布に出会えることがあるので、中古市場ならではの良さがあるのも確かです。

中古の購入って、抱っこ紐に限らずそういう「かけ」みたいなものはあるものなんだと思うし、それを承知で購入するものだと思いますが、抱っこ紐に関しては、「赤ちゃんの命を預けるもの」ということを意識しておくことが大事かなと思っています。

だからこそ、お客様から中古の抱っこ紐について相談を受けた時は、気をつけるべきポイントを、抱っこ紐の専門家としてしっかりお伝えすることが大切です。

では、私の購入経験から、気をつけるべきポイントをまとめていきます。

新品中古関わらず購入する際に大切にするポイント

まずはじめに、そもそも抱っこ紐を購入する際に見るポイントをあげてみます。

・抱っこ紐のサイズと赤ちゃんのサイズ感はあっているか
・赤ちゃんの発達段階にあった使い方はできるか
・抱っこ紐のサイズと大人の体格はあっているか
・装着方法は自分に合っているものか(バックルの数や引き締める方向、装着にかかる時間など装着方法は抱っこ紐により様々)
・ライフスタイルに合わせて使いやすいか
・季節感はあっているか
・色や柄、素材は自分の好みと一致しているか

ざっとこんなところです。いや、多くない?抱っこ紐選ぶってほんと難しいですよね^^;
抱っこ紐は「抱っこ紐の専門家」と一緒に選ぶことが当たり前になってほしいです。

では続いて中古購入の際のポイントも見ていきましょう。

中古購入時に追加で見ていくポイント

・何年使用したものか、使用頻度はどれくらいだったのか

→最初に書いたように、抱っこ紐には使用期限が設定されているものもたくさんあります。
毎日何時間も使っていたのか、外出時のみに使っていたのか、数回使っただけなのか。使用状況や頻度によっても違いが出てきます。
中古サイトで出品者に質問できる時には、必ず確認することをお勧めします。

・どんな環境で使われていたか

→タバコやペットなど、日常になってしまえば気にならないけど、自分にとって馴染みがないものだと、使用が難しいことがあります。こちらも出品者に質問することをお勧めします。

・選択頻度や使用中に使われていた洗剤について

→中古抱っこ紐には、洗剤の成分や香りが残っていることがよくあります。好みの問題だけでなく、香害という言葉があるように、アレルゲンとなる場合もありますね。また、洗濯のしすぎは抱っこ紐の劣化につながる場合があり、メーカーでも選択のしすぎへの注意喚起がされているものもあります。でも、汗をかくし、よく洗いたくなるのが育児の日常。実際にどのくらいの頻度で洗濯していたかどうかも気にしておきたいポイントです。

・部品は全て揃っているか

→新生児用のクッションやベルト、おんぶをする際の取り付け部品など、本体以外の部品がある抱っこ紐もあります。全て揃っているか、ない場合はそれでも自分がしたい使い方には問題がないか、確認が必要です。

・説明書はあるか?

→有名なブランドの場合は、ネット上に説明書があるものも多いですが、そうではないものもあります。特に新生児から使用したい場合は、使い方によっては危険な使い方になってしまうこともありますし、新生児じゃなくても事故につながる使用方法になってしまうことも。
ベビーウェアリング姿勢を知っていて、自分で判断しながら安全に使える知識や経験がある場合もありますが、説明書に一度は目を通すことは必要なことです。

・どのように保管されていたか

→つい最近まで使用していたものなのか、長くタンスの奥底にしまってあったのか。虫食いやカビが発生しているケースもなくはありません。見た目はきれいでも、厚みのあるクッションの中までどうなっているかわからない。確認しきれないことではありますが、保管方法や期間を知ることで、そういったことをどう考えるかの目安にはなりますね。

こんなところかな。

なんだかこんなにたくさんあると、中古は買わないほうがいいって気分になってきちゃうかもしれませんが。注意点を伝えたとしても、中古市場の需要はあるし、実用のために購入する方はたくさんいます。

これらの注意点を全部伝える必要はないと思いますが、抱っこ紐の専門家としては広く視点をもっておいて、目の前の養育者の方の希望に沿って、お伝えするべき引き出しを選んでいけるといいと思います。

失敗した!中古購入の体験談

私は抱っこ紐が大好きなので、とにかく色々触ってみたくて、中古サイトを見るのが趣味なくらいよくサイトを覗いています。笑

自分の研究用なので、主に抱っこするのは赤ちゃん人形。これまであげてきた気をつけたいポイントにゆるく気をつけつつ購入することが多くあります。

すると、やっぱり失敗談もいくつかあるんですよね。中でも記憶に残っているのが

・とにかく柔軟剤が激しいバックルタイプ
・写真では判断しきれなかった使用感と汚れ
・ベビーラップ、表記されていたサイズと違う

です。

洗剤は出品者さんに確認して、よく聞く一般的な洗剤でお洗濯している感じで、ちょっと怪しいかな〜まあいいか〜、と買ったのが甘かった。なかなか、なかなかなものにあたってしまいました。

最初は袋から出しただけで、部屋いっぱいが柔軟剤の香りになってしまい、自宅で何度か洗濯して、風が当たるところに数日間干しておいたりして、ようやく抜けてきました。

あ、私は柔軟剤が苦手な人なので、そうでない人にとっては全然平気なことだと思います。気を悪くされる方がいたらすいません!

織布ベビーラップに関しては、ベビーラップのことをよく知らずに出品されていることはよくあります。ネットからスクショした商品写真と、実際に撮影した出品物とが違っていたり、スペック表記が間違っていたり。

なので、絶対に失敗したくない時はサイズ表記があったとしても、実寸を聞いてみるのが確実です。また、メーカーによって、サイズの長さが違うこともあったりするので、よくよくチェックしたり、確認できることは確認するのがおすすめです。

研究用に買うのとお客さまの実用とでは違う

そんなこんなで。抱っこ紐を研究やサンプル用に買うということ自体珍しく、抱っこ紐の専門家ならではのことではありますが、自分用に購入する時と、お客さまの実用のための購入でアドバイスするときでは気をつけるポイントが変わってくること、ぜひ意識しておいてください。

自分の活動に合わせてどんな抱っこ紐のサンプルを持っておくといいか迷う、実際に購入したいけど選ぶのが難しい。そんな時には、ベビーウェアリングコンサルタントコミュニティに入ることで、ハグミノに直接LINE相談ができるようになります。

また、あらゆる抱っこ紐を試着研究する「抱っこ紐研究合宿」にも参加できますので、興味がある方はぜひコミュニティ詳細をのぞいてみてください。ロゴマークをクリックするとサイトがひらきます。

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